end-of-life-booksreview

こんにちは、あいあいです。

久しぶりに涙で文字を読みすすめることができなくなるぐらい泣いた本を今日は紹介しようと思います。

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先逝く人から命の閉じ方を学ぶ本「エンド・オブ・ライフ」

先に逝く人は、遺される人に贈り物をする。
「死」は、遺された者へ幸福に生きるためのヒントを与える。

エンド・オブ・ライフ (303ページより)

この本のストーリーは、終末期を迎えた人々の訪問看護に携わる看護師の主人公が、自分も「癌」を患ってしまうという実話をベースに、主人公がこれまで仕事で関わったきた多数の患者さんの「命の閉じ方」が紹介されている実話です。

あらゆる「死」の現場を誰よりも多く共にしてきた主人公が、自らも癌宣告と受け、余命を受け入れた瞬間からどう人生を生き抜くのかという人生史上最も酷とも言える題を通し、この本を読み終わった後、これからも惰性で生きて行こうと思う人は少なくなるのは明白ではないかと個人的には思ってる。

「死」を「命の閉じ方」と表現するこの本には、ただ悲しく非常な物語だけが綴られているだけではなく、先逝く者が遺りし家族や友人・仲間に必ずおおきなギフトを残していくということが、もっとも印象的だ。

「スピリチュアル」なものにいまだに疑心感を抱く人には、必ず良い入門書になるんじゃないかな。

このセカイで、見えない力こそパワフルなものはない。

身近な人の死を経験した人間が、生前よりも故人の存在を強く感じると不思議で強い感情を述べられているように。

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輪廻転生は必ずありえる「スピリチュアルペイン」とは

この世で全てが完結すると、犯罪にしても、病気にしても、あまりに救いがない。
目に見えない世界があるから、文化や社会はもっと豊かになる。

エンド・オブ・ライフ (271ページより)

なぜこんなに一生懸命に生きて、誰からも愛されているような「良い人」に、難病や癌が突然降ってくるのだろうと考えたことはないですか?食生活やライフタイルに気を使い、健康的に体を動かして身体を労りながら、まっすぐやりたいことを強くやり遂げて生きてきた人への容赦なき余命宣告に「なぜ?」と疑問を持たずにはいられない。

「人生なんて好きに生きりゃいいだけ〜」と簡単に考えて行動することも多い私ですが、やはり「私がここに生まれてきた使命の意味を知りたい」とこれまで何度も祈ったことがある。それは、

好きなこと=魂の使命とは限らないから。

人間はみんな、生まれてきた使命を探すために長く旅をし、もがいて答えを探しながら生きてるんだと思う。ある意味それは生き地獄かもしれなくて。

心からやりたいことを全て叶えたとしても、それが「魂の使命」でないかぎり、輪廻転生は永遠に続く。きっと、魂による輪廻転生はこのセカイに実在する。

自分が今この世界に生きている意味を見出せない苦しみをスピリチュアルペインと呼ぶそうだ。フィジカルペイン(怪我や病気の痛み)、メンタルペイン(精神的苦痛)、ソーシャルペイン(社会的ダメージ)は体や心への痛感を通して痛みを教えてくれるのに対し、スピリチュアルペインは自覚症状もなく気づかぬうちに人生の終末期に入ってしまうケースが多い。そして、余命宣告や何かしらのショックな出来事を通じて「魂」と対話をはじめる人も少なくない。

ホリスティック(全体性)という言葉があるように、肉体・精神・心・霊魂すべてのつながりとバランスを考えながら人生と真剣に向き合わなくてはいけない。

人は、生きてきたようにしか死ぬことができない。

エンド・オブ・ライフ (97ページより)
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医者は「治らない人に興味がない」標準医療の限界

本の著者である佐々涼子さんのお母様がパーキンソン症候群と診断され、闘病生活に寄り添う家族の想いや絆も赤裸々すぎるほどに綴られている中で、お母様の入院生活中に起きた、人間を人間とも思わぬ看護師の冷酷な対応をはじめ、主人公やその同僚さん達など実際に医療のど真ん中に深く関わっていらっしゃる方が語る、残酷な医療現場のリアルについても、「ここまで告白してくれて大丈夫なのか」と思うほどの内容だった。

毎日見舞いに訪れるたびにお母様の体にありえないほどの損傷が増えていく様子を読み進めていったときは、ぶっちゃけ怒りで血と涙が目頭に集まり、癌手術の後遺症が残る自分の父の姿ともあいまって「標準医療」へ強く疑問を持つきっかけにもなり、父の家に出向いて入院中のことを深くヒアリングしてしまった。

医者は治らない人に興味がない。

医者にとっては「死」=「敗北」だ。助からない患者に親身に寄り添う時間を作るぐらいなら、助かる患者の処置に時間を使うのは、到底ごもっともだ。

だからといって、医者選びを決して諦めてはいけない

医者選びに限らず、死ぬまで何事も諦めてはいけないのだ。

この本に実際書かれている京都の渡辺西加茂診療所には、「おせっかい」と呼ばれる医療関係者がたくさん在籍していらっしゃることも知ることができた。父はまだ元気健在だが、時が来てしまった時にはこの本のことをきっと思い出して、父と相談しながら精一杯行動しようと思う。

著者の佐々さんが約6年間に渡り、様々な「死」に向かう人たちのインタビューを通してだけではなく、同時並行で執筆されていた東日本大地震や哲学・宗教観点から見た「死」へのリサーチで数年を過ごされたという中で、書き上げられた「命の終わり方」の教科書を私なりにご紹介させていただきました。(感謝)

一瞬一瞬、私たちはここに存在している。

言い換えれば、私たちは一瞬一瞬小さく死んでいるのだ。

気を抜いている場合ではない。

やりたいことを、貪欲にしたいことをしなければ。

迷いながらでも、自分の足の向く方へと一歩を踏み出さねばならない。

大切な人を大切に扱い、他人の大きな声で自分の内なる声がかき消されそうなときは立ち止まって耳を澄まさなければ。

最後の瞬間まで誠実に生きていこうとすること。

それが先逝く人が教えてくれた理想の生き方だ。

エンド・オブ・ライフ (314ページより)

私もメソメソしてらんねぇ。

魂が導いてくれるままに、これからも生きてやるんだから。なんかイライラしてきた(笑)

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(おわり)

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