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セドナの夜がこんなに真っ暗だとは思わなかった。

シャトルバンの運転手さんが一緒に探してくれたお陰で、今日から泊まらせてもらうパトリックの家に無事到着した。

家で私を最初に迎えてくれたのは、パトリックの友人マイクだった。

マイクの存在のことも、パトリックが今晩帰りが遅くなることも、私は何も知らなかった。

パトリックは今、Digging(ディギング)といって、山までクリスタルや天然石を掘りに行ってるそうだった。

全然笑わないのに全然怖くない自然体なマイクに改めて挨拶をして、簡単に家の中を案内してもらった。

家の中は、写真から想像していたよりも広くて、散らかっているだけかもしれないのに全てがアートに感じられた。

セピア色の照明、視界の行く先すべてにありとあらゆる天然石や原石。そして埃っぽい空気にマリファナとお香が混ざったパウダリーな匂いが家中に充満していた。

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大きな四角形のスピーカーから流れる音の振動が体に響く。

これはなんのジャンルの音楽なんだろう。

歌うじゃなく、ただ体が揺れるようなちょっと神秘的な音をしていた。

こんな場所、今まで来たことも見たこともない。

なんとゆうか…

そう例える言葉を探していると、マイクがこう言った。

 「Peacefulだろ?」

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このシチュエーションにぴったりはまった言葉を絶妙なタイミングで横から投げてくれた。

私は一生この言葉を忘れないだろう。

それから暫くすると、パトリックがたくさんの人を連れて賑やかに家に帰ってきた。

私と同じ旅人のアメリカ人の若い女の子が2人

それから、ここに住んでるパトリックの友人・ジェフリー

ご近所に住むハリソンとその愛犬ピューイ

そして、この子が私が何気にすごく楽しみにしていた狼犬のジャイ君!99%オオカミの血筋だけど、なんかジャイはすごく犬っぽかった(笑)

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車から荷下ろしが終わったパトリックに初めて挨拶をして、ここに迎えてくれたことへの感謝を伝えると、パトリックがシワクチャの手で私の手を取って握りながら、私の目を見て静かにこう言った。

「You are beutiful…」

おおおおおおおわわ…最初からいきなりめっちゃストレート(汗)

うわ〜なんか、嬉しいけどなんか・・・(恥)

その後、先ほど紹介した人達とも集まり、簡単に自己紹介と挨拶をしてみんなでご飯を食べながら、家の中で今日掘ってきたクリスタルの天然石を見せてもらった。パトリックは何度もバケツの水で石を洗って、歯ブラシで磨いて、上手に石に紐を結んでペンダントにしていく流れを見せてくれた。

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パトリックは天然石のことから、セドナのことまでなんでも本当に詳しく教えてくれる。時々、レンガぐらい分厚い辞書を引っ張り出して見せてくれたりもした。

家の中は、賑やかなんだけど照明と香りのせいか、変な雰囲気で落ち着いていた。私のこれまでの人生にはない雰囲気なので、例えようがないのだが、西部劇のようなコントラストとでも言おうか。

そんな雰囲気の中、みんなは極自然に水パイプでマリファナを吸い始める。

わたしはマリファナどころかタバコすら生まれて一度も吸ったことがなく、パトリックに勧められても「いらないです(・∀・)」と笑顔でハッキリ伝えた。

このジャパニーズはマリファナを吸わない奴なんだ♪」と皆がすぐにわかってくれるので、雰囲気が崩れることも特になく、そのままソファに座りながら音楽とやらわかいトークを楽しんでいた。

するとパトリックが急に、「マッサージしてほしくない?」と聞いてきたので、

あ、疲れたんですか?肩もみましょうか?」と聞き返すと、

俺はいらないんだ。愛だよ、疲れただろう?」と。。。

いや、マッサージなんて毎日でもしてほしいくらいやけど・・・。

・・・・・・・・・。

・・・ん?

これ、なんかわかるぞ

この雰囲気・・・・・

これ、絶対受けたらエロいあかんやつやん。

いや!ほんとうに大丈夫です!疲れてないし!結構です!」と断ってると、一緒にいたアメリカ人の女の子2人が私の手をグイグイ引っ張って「やってもらいなよ!ほらほら!」と、トイレの前にあるマッサージ室に強引に押し込んでくる(汗)

うお!すごいおもてなし!ってか「あなたもやってもらったの?」と女の子に聞くと「もちろん!すっごく気持ちよかったよ!」とめちゃくちゃ可愛い笑顔で返され、その女の子達も一緒にマッサージ室に入って来てくれたので、「あ。これなら大丈夫かな♪」と思って、ありがたくパトリックのマッサージを受けることにした。

自己流だと思うけど、パトリックは本当にエネルギーマッサージができる人で、シワクチャで大きな手でものすごくパワフルなマッサージをする。マッサージ室には本格的なベッドと重低音の振動を流すためのスピーカーも設置されている。

わたしがここに滞在させてもらってる間、1人のお客さんがそのマッサージを受けに尋ねて来たのも知ってる。

で、その肝心なマッサージを受けてみた感想なんですが、これどうブログに書けばいいんやろ(笑)

いや、体はめっちゃ楽になりました!

ただ、、、

想像した通り、一線を超えないようにするのが大変でした。

マッサージしてもらってる間、申し訳ないけどパトリックと絶対に目をあわせませんでした。そこは触ったらあかん!とゆうところに手が差し掛かりそうな時は、無言で体全部で拒否して訴えていたら、「このジャパニーズにその気ないな」ってわかってくれました(笑)あと何度か耳元で囁かれたな(苦笑)

これ以上色んな事情が絡まってここではちょっと書けない(笑)パトリックの面子もある!(本人は気にしてないと思うけど)

何回も「力抜いて」って言われたけど、むりむりむりむりむりむりりむりむりむり無理やから!!!!!

最初は部屋におったはずの女の子2人も、いつの間にか消えてるし!と思ったら、途中わたしのカメラ使って写真撮り始めるし!どんなけ小悪魔やねん!自由すぎて気持ちいいわ!

ふぁー。

ちなみに後々わかったんですが、このマッサージの洗礼はパトリックの家にやってくると必ずあるみたいです(爆)

このマッサージの時に、セックス願望ある子かない子かを見定めている、、、野生。

この夜、わたしは主屋の中ではなく庭に建てられた手作りの素敵なヤートに案内され、何故か贅沢にもそこで一人で寝ることになった。

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でもね、夜中トイレに行きたくて目が覚め、寝ぼけながら寒空の下を歩いて、皆んなが寝てる主屋に入っていった。

家の中の灯りは消えていて、女の子もパトリックも見当たらない。

私は、物音を立てないようにトイレのドアをあけようとした。

そのとき、女の子の絶叫ならぬ、あえぎ声が奥の部屋から聞こえてきた。

・・・。

ああ・・・そうゆうことだったんだ。

なにがそうゆうことなんだってことが寝ぼけいてもわかる。

とにかくそうゆうこと。

私が母屋で一人寝かされている理由もこの時はっきりした。

別に焦るでも目が冷めるでもなく、トイレを済まして庭のヤートに戻ってまた寝た。


その2日後の昼間は、女の子達2人がセドナを離れる日だったので、私も一緒に見送りの場にいた。

パトリックと女の子は抱き合い、何度もキスをし、「Love you, Miss you」と言葉を交わしていた。

わたしは、彼に特定の人がいないことも知っていたし、女の子もきっとそんな感じなんだろうとゆう気がした。

この2人はきっと、わたしの考えの中でゆう、本気で愛し合っている関係ではない。

でも、これが多分、わたしの知らない愛のカタチ。

わたしがただ知らないだけで、この2人の中では、又はこの世界では、これが愛で普通なのかもしれない。

単なるセフレでもなく、遊びでもなく、お互い同じ未来のある関係でもなく、博愛とゆうか、一時的ではあったけれど、パトリックと彼女のお別れの一部始終の動作から、決して軽い関係とも思えない、不思議な愛のカタチをみた。

わたしの知らない、新しい愛の種類だ。

ただひとつハッキリしているのは、私はこの未知の愛の世界には飛び込めない。

例え相手がどんなに魅力的な人であっても、私はもっとシンプルでお互いの心がちゃんと見えるようなハッキリした愛の世界がいい。

セドナについたばかりの夜に、もうこんなドープな出来事を経験した私は、リアルタイムのメモにこんなことを書いていた。

星空と三日月と狼とわたしとガンジャとピースフルとLOVEがここにはある。
でも目に見えないものがここでは歯止めなくて少し怖い。

不思議な気持ちになった、初日の夜だった。

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(つづく)

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