
さて、NASAも満喫できたことだし、今日はヒューストンでなにしようか(・∀・)
ジョンには5日間泊まらせてほしいとお願いしているし、明日は「クリスマスパーティーするから愛も参加しなよ♪」って嬉しいお誘いまで頂いた。
だからそれまでちゃんとヒューストンに滞在したい。
そんな今日は、クリスマスパーティーで「ホワイトエレファント」と呼ばれるプレゼント交換ゲームをするらしいので、私も何かおもしろい物を探すことにした。


スーパーで探すのもなんか味気ないしなぁ〜っと、色々ブラブラしながら辿り着いたのがここだった。
ヒューストン美術館(The Museum of Fine Arts Houston)
美術館なら何か洒落たプレゼントが見つかるかな〜!
一応クリエイティブな仕事もしてるので、アイデア補給もかねてアートも見てみたいし♪

ヒューストン美術館に着いたのが夕方だったから、さくっと周って見る感じで、あまり写真は撮ってないんだけど、館内はとにかく広かった。私は行ってないんだけど、別館もあるそうだ。



めちゃくちゃ広いのに、お客さんが少なすぎて妙な感じだった。でも美術館ってそんなもんなのかも?

足が疲れたので、ここに座ってちょっと休憩。

目の前のスクリーンに流れる作品をボーッと見ていたら、ジョンからメールがきた。
「今夜、ミュージック聴きに行こうと思ってるけど愛も行く?」
「え、行く(・∀・)」
「スーパー寄ってからもうすぐ家に帰るね!ジョンなんかいる?」
私は即、ジョンに返信した。
ジョンと初対面で話したときは、クールで淡々とした人なのかなぁ・・・と思ってたんだけど、彼はナチュラルに優しくて、本当に色んな事に気を遣ってくれた。
夜、ドライブしながらヒューストンの街を案内してくれたり、地元のスポーツ大会にも連れてってくれたり、それに、彼の友達がいっぱい集まるにもかかわらず、出逢ったばかりの私を気兼ねなくクリスマスパーティーにも誘ってくれた。
声が低くて太いから、たまに何言ってるのかわかんないんだけど、それでもジョンと私はコミュニケーションができていたのも不思議だった。
スーパーで晩御飯を買って家に帰ると、いつもリビングにいるはずのジョンとトリーシャ(ジョンのルームメイト)が、裏のガレージ倉庫で立ち話をしていた。雰囲気は決して明るくない。
どうしたんだろう?と私もガレージに行ってみると、「洗濯機が急に壊れちゃって今修理屋を呼んだから私ミュージック行けなくなっちゃったわ!FACK!!!」と、トリーシャが大きなため息をついていた。
え〜!修理屋さんは明日でもいいんじゃないの?と心の中で思ったんだけど、明日はクリスマスパーティだし、きっとトリーシャも予定が詰まってるんだろう。
3人で行く予定だったミュージックへは、結局ジョンと私だけで行くことになった。
ジョンが連れてきてくれたミュージックは、アメリカ映画によく出て来そうな建物の2Fにあるバークラブだった。ここで地元のアーティスト達が集ってライブをするんだけど、最後に登場したグループがめちゃくちゃいい感じのアコースティック音楽を演奏してくれた!!!
大好きなアコースティック!そして、ボーカルがかっこよすぎる。

お酒飲んでいたことと、私の席の真横が爆音スピーカーだったせいで、最高に気持ちよく酔ってしまった。
本能のまま踊り出す人もチラホラ。陽気すぎて見てる私までどんどん無限に楽しくなって行く♪

そんな最高のライブもあっとゆう間に終わってしまった。
バーに来てから2時間後、私は絶頂に楽しんでいて、このまま家に帰るのは寂しいと思った。
そんな不完全燃焼な思いが真横で静かに楽しんでいたジョンにも伝わったのか、彼は私にこう言った。
「愛に選択肢をあげよう。このまま家に帰るのと、今から違うイベントに行くのどっちがいい?」
ジョンがニヤリと笑って私の顔を見る。
「そんなの聞かなくてもわかるじゃん、ジョン!」
私もニヤリと笑って即答する。
私はマリファナもやらないしタバコも吸わないし、お酒が世界から消えても全然困らない人間だ。
そんな私が全身からハイになったのは、本当に数年ぶりの出来事だった。
ハメ外しすぎかな?と踊りながら若干思ったけど、体は音に反応して正直だった。
この日は、頭も体もグルングルンになるほど飲んで、歌って、踊った。
井戸田潤そっくりのアジア系アメリカンに「日本人!?」って話かけたり、、、
黒人の女の人とめっちゃ体をくっつけて絡んで踊ったり、、、
ここまでの記憶はなんとか覚えてるが、、、
そのあとは多分、ジョンに迷惑かけながら帰ったんだろうなぁ(苦笑)
そして、私はジョンといるとすごく居心地がいいことに気づき始めた夜だった。

(つづく)