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ここバラナシで人を信じることについて悶々と考えていた矢先、事件は起こりました。

この辺で一番危ないプレイボーイなインディアンと遭遇してしまったのです。

その日、わたしは今まで一緒に旅をしてきた大学生とガンジス川の朝日を見るため、早朝からホテルに手配してもらったボートツアーに参加しました。

ツアーは6時半から約1時間。

ツアーを楽しんだ後、私達は朝ごはんを食べるためにカフェを探した。

まだ早朝だし、もしオープンしてなかったらとりあえず宿に一回戻ろうかとゆう感じでカフェを探していると、一軒のお店に辿りつきます。

玄関には、トリップアドバイザー認定シールが貼ってあり欧米人の先客が何組かいる。

店構えも店内もけっこうお洒落で、メニューも豊富で良い感じ。

私達はここで朝食をとることにした。

席に座ると、隣に座っていたアメリカ人のおばちゃんが、「ここのお店はロンリープラネット(海外版の有名ガイドブック)に載っているんだよ。でも、最後にチップを要求されるから英語がわからないフリをして逃げてね(笑)わたしは払ってしまったけど」と教えてくれる。

出てきたご飯も美味しいし、私達はなーんの不信感もなく、ただただ普通に美味しい朝食を食べながら会話し、楽しい時間を過ごしていた。

えっと、まず言っておこうかな。

私達が朝食を食べたこのカフェ。実は、バラナシでは偽者のカフェといわれています。

名前は、BrownBreadBakery(ブラウンブレッドベーカリー)ってゆう、バラナシでは有名な人気カフェなんだけど、なんと私達は完全コピー店舗、つまりフェイクのお店に入ってしまったのです。

後日、宿の人に教えてもらい本物の方へ行ってきたんだけど、メニューも料理も完璧にコピーされていました!

BrownBreadBakery-Varanasi
本物のお店には2Fにガーデンスペースがある

だけど、味は両者ともふつうに美味しいし、リアル店とフェイク店で値段がまったく違うとゆうこともありません。ただ、本店のほうはチップは絶対要求されないと思いますが。

いや、普通に美味しいからフェイクでもいいじゃん?って思うんですけどね...

この事件が起きなかったら。

はじめに言っておくと、もしかしたら私達は最悪の事件に巻き込まれたていたかもしれません。

でも、私のあるクセが状況を一転させて、結果災いにはなりませんでした。

だけど、過去に被害にあっている女性がたくさんいると、ここバラナシに住むインド人達が言っているし、わたしたちも被害者になりかけたので、ここにちゃんと書きます。

これからバラナシに来ようと思っている、特に女性に必読してほしいです。

じゃあ、話を戻します。

そのフェイクといわれるカフェで、わたし達がくつろいでいると、一人のインド人男性が私達の横の席に座って、私にこう言いました。

あなた、わたしの前の彼女に似てる

私は、「いや、似てないとおもう。こうゆう顔よくいるから」とさらっと返事し、そこから会話がゆっくりスタートしたのです。

彼は、「自分の家族みんなでここのカフェを経営している。つまり自分はオーナーなんだ」と言って話を盛り上げ、いつのまにか私達のひろいテーブル席に移動して一緒に座り、さらにこんなことを言います。

5年間、占星術の勉強をしたんだ」

女子が一番食いつく台詞です。

気が付くと、わたしは彼に左手を差し出し手相をみてもらっていました。

彼は私の左手をじっくりみて、こんな感じのことをいいます。(ぜんぶ英語だったので憶測の表現があります)

「あなたはこれまでも今からもたくさんの人と出会う。だが全部が深いつながりのある良い関係ではなく、一時的な軽い関係が多い」

「それはあなたが過去にいろんな人に傷つけられ心を閉ざしていることが原因で、その原因はこれからもあなたのネックになっていく」

「あなたは結婚するけど今ではない。そしてあなたは将来母国ではない場所にいるだろう。あなたは自分がもっている良い魂をもっとオープンにしないといけない」

「そのためには、チャクラへのヒーリングを続けることと、肉を一週間食べないほうがいい。毎日ここのカフェに来たら、わたしがヒーリングをいれてあげるよ

ただただうさんくさい。最後のヒーリングってなんだよ。

もちろん私は心を子犬にして聞いていたわけでもなく、ちゃんと最後の最後まで疑いまくってました。

占い中も、終わってからも、最後の最後まで、「わたしお金ないよ。肉も食べるし。あなたのこと信用してないから。どうやって信用しろってゆうの?」と彼に伝えました。

私なりに感じたその男の戦略はこうだったんだと思います。

心をオープンにしたほうがいい
→俺を信用しろ
→ここで信用しなかったら明るい未来はないぞ
→俺がスピリチュアルな力を無料でいれてあげる
→無料だ、絶対お金なんてとらない
→それでも僕を信用しないのはわかってる
→だけど信用しないなんて寂しいじゃないか

僕はあなたから何も見返りを求めたりしない
→チャイ飲むか?俺はここのオーナーだから無料だ
→それでも僕を信用しないんだね
→じゃあ、この近くにある寺を案内するよ
→バイクで行こう!楽しそうだろう
→朝食代は払わなくていいよ
→次会ったときでいい
→僕はここのオーナーだから大丈夫
→これでちょっとは信用してくれた?

こんな心理戦が私達と彼のあいだで繰り広げられ、最終的にまわりまわって私達ふたりで考えた答えは、彼のバイクで寺に行くとゆう誘いを受けるということに。

一時間後にまたこのカフェで待ち合わせしてから、寺に行くことになりました。あ、朝食代はちゃんと払いましたよ!

わたしのそのときの気持ちはこうだった。

・バイクにのりたい
・私達は二人だから何もやましいことはできないだろう
・今はお昼だし危険はない

こんな感じで、わたし達はいったんホテルに帰り、ロビーにいつも座っているオーナーさんとスタッフに「ぐっもーにんっ!ボートツアー楽しかったよ!」と挨拶。

そして、なにげなく「今ね、そこのカフェで出会ったインド人に寺に連れてってもらうことになったの!バイクにのしてくれるんだって!」

と笑顔で言うと、オーナーが血相を変えて「誰だ!?どんなやつだ!?どこであった!?」とびっくりするくらい突っかかってくる。

とここで、さっき書いた私のとあるクセ。

どんな状況でも写真を撮るとゆうあほみたいなクセのお陰で、カフェで手相をみてもらっているときの彼の写真がスマホにあったので、それをオーナーに見せたのです。

ちなみにこの写真とったとき「写真はあまり撮らないでくれ」と彼に言われたな...

オーナーはその写真を見て、「最悪だ!いちばん最悪な奴だ!」といって、その写真を宿のスタッフさんに見せ、「こいつをここに連れて来い!!!」と大きな声で命令した。

その間に、この男がどんなに悪いやつで有名なのかを私達に説明してくれたと同時に怒られた。

  • 下手したらレイプされていたかもしれないんだぞ!
  • ストリートボーイには着いていくなと言っただろう?
  • このあたりで一番のプレイボーイだ!
  • 日本人だけじゃなく、他の国の女性も被害にあってる!
  • こいつはとにかく口がうまいんだ!
  • なんて言われたんだ!
  • こいつはカフェのオーナーなんかじゃない!
  • 名前もうそだ!こいつはいつも名前を変えるんだ!
  • 本名はバッラだ!
  • こいつの写真を他の女性も見れるようにネットに載せたほうがいい!

いつも温厚だったオーナーに怒鳴られるように注意された私たちは、ソファに座ってあっけにとられた。

「本当に?本当にそんなに悪いやつなの?」

これだけ厳しく注意されているにも関わらず、私はなんでこんな台詞をオーナーに言ってしまった。

そう問った私に、オーナーは「もうその男についていけ」と呆れた言葉を返した。

嘘だと思うんなら今から起こることをよく見ておけ。そいつがもうすぐここに来る。そのとき、もし自分が悪いことをしてないんだったら俺に怒ってくるだろう。

そう言われて、私達は複雑な気持ちを隠せないまま、オーナーの前でなにも喋れないまま座っていた。

そうこうしている間に、さっきカフェで会ったその男がスタッフ達に連れられて、オーナーと私達が待つロビーにやってきた。

男が入ってくるなり、オーナーは彼に向かってヒンディー語で怒鳴り、見たこともない真剣な表情で彼に大きな言葉を浴びせ続けた。

彼は、私と同じソファの端っこに座りながら、ずっと背中をまるめて下を向いたまま、時折オーナーをチラッと見ては、また下を向いていた。

オーナーに言われたのか、最後に私のほうをチラッと見て、「ごめ」とぼそっとつぶやいた。

5分くらいの時間は経ったんだろうか。
彼がようやくオーナーから解放されて帰っていき、オーナーは私達にこう言った。

「彼は俺に反論したか?もし悪いことをしてない人間なら反論するだろう?でも、あいつはずっと下を向いていたじゃないか。これでもまだ信じないのか?」

「俺の宿に泊まっている客にもし何かトラブルがあったら俺の顔にも傷がつくんだ。ほんとうに気をつけてくれ」

わたしはオーナーに返す言葉と勇気がなかった。

まだ複雑な気持ちのまま、ずっとうつむいていたのだが、チラッとオーナーの方を見ると、オーナーはもう優しくなっていて「わかったのかこのバカ野郎」とゆう感じで、いつもと同じ感じで私をいじってきた。

「彼が今日のことを根に持って、わたしに仕返しをしてくることはない?」

オーナーは大丈夫だと言った。

ちゃんと伝わったでしょうか、この事件の中身。最悪の事件にはならなかったけど未遂とゆうか。

だけどもし、あのまま3人で寺に遊びに行っていたとしても、わたしはまだ事件になる手前で自分で回避できたと思えてしまうんです。

なんて説明すればいいんだろう、この複雑な感情を。

自分達で行くと決めた。でも、行く前にオーナーが守ってくれた。もし行っていたらどうなっていただろうと想像しても最悪の結果なんてまったく想像できない。

その想像できないってゆうことが一番怖いことなのかもしれないけど。

それでは、まだ少しだけ気が引けるけどその男の写真を貼りますね。

一応、バラナシでは本当に要注意人物みたいです。

えっと、見た目はまじで悪人です。でも私はバカだから心の奥底で信用したかったんだと思う。だけど、彼は見事にそこにつけ込んで来たんだろうな...

オーナーとスタッフ以外にも、今日ガンジス川で出会ったインド人にも、「この人はプレイボーイで有名だよ」と普通に言われました。でもこの人のゆうことも信用していいのかわからないしな...

私が信用するとゆうことについて本当にさ迷っているときに起きた出来事。結局わたしは、本当に悪い人なのかを見る前に終わったので真相はわかりません。

自分の目と心で決めてください。だけど、これからバラナシに来られる女性は気を付けてくださいね。

Varanasi-playboy
Varanasi-Fortuneteller

(つづく)

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